悪魔に恋した天使
「嘘つけ。顔真っ赤だけど?」

「マジ?!」

「嘘ー(ニヤ」

このヤロー・・・調子に乗って!!

てか・・・なんであたしも、コイツに流されてんのよ!!

もういい!帰って寝る!・・・じゃなかった、コイツもいるんだった。

はぁ・・・天使なのにタメ息ばっかついてるなあたし。

「よし。じゃあ、帰ろ?」

「あぁ。」

・・・無言。

何?この雰囲気・・・。

でも、家帰ったらイヤでも話さないといけないのか。

「なぁ」

「な、何?(ビックリした~)」

「お前ってさ、純粋な天使なの?」

「・・・違うよ?」

なんでこんなことを聞いてくるんだろう・・・。

「同じだな・・・俺と」

「え?」

「俺もさ、ハーフ。だから、純粋な悪魔じゃない」

「そうなんだ。あたしはね、パパが人間でママが純天使なんだ!ユ、ユウキは?」

「俺?純天使と純悪魔の子供」

「へぇ~そなんだ」

あえて何も聞かなかった・・・。

聞いたら、ユウキのつらい過去を引き戻してしまいそうで・・・怖かった。

何も聞かないあたしに、ユウキは少し驚いていたけどね。
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