月へ連れてって
月は目の前にまで迫っていた
突然、昼間みたいに
辺りが明るくなる。
「…なんなの、これ……
私…どうかしちゃったの?」
カッ、とさらに光が強くなった。
私は反射的に目を閉じて
両腕で顔をかばった。
「うわああああああぁぁぁぁああ!!!」
ドスッ
「………え?」
ドスッ?
うわあああ(以下略)、って何?
だれか…いる??
恐る恐る目を開けてみると
そこには着物姿の男が
…倒れていた。