僕の彼女は兄の彼女

1章




「櫻香ちゃん、僕と結婚したください!!!」

 いつだっただろう、古い記憶・・・。
 

 僕は人生で初めて告白をした。
 
 それは・・・。


 僕の兄の彼女だった。


「大きくなって、それでもお姉ちゃんのことが・・・
好きだったら、いいよ。」


 君はそう確かに言ったよね?

 子供だと思ってなめてもらったら、困るよ?


 僕はもう・・・。




 オトナだよ?



 あれから何年過ぎただろう?
君はあのときの約束、覚えているのかな?
君は今・・・・・。




 兄の彼女・・・・・・。



 でもね?君を奪ってみせる。
必ず、俺のものにしてみせる。

 待っていてね?


 必ず行くよ・・・・・・?
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