無気力少年
◆◇◆◇◆
本当に来てしまった
“音楽室”
「部活やってんのか?」
「やってるわよ」
「うわあっ!」
後ろから声をかけられ思わず肩が跳ねた
後ろからとか不意打ち過ぎる
心臓バクバクいってんだけど
「貴方、みない顔ね」
「そりゃあ転校生ですから」
漆黒の髪を揺らす女生徒
「あぁ、あの噂の転校生ね」
噂?
あんまりいい予感がしないのだが‥
「それってどんな噂?」
「年上には敬語を使いなさい」
「あ、スミマセン。」
「よろしい」
この人結構性格キツい!
「で、噂の話よね、
噂っていうのは‥」