無気力少年
「だけど周りから聞けば勘違いなんかしないだろ?」
「透志朗は退学になったって事だけを周りから聞いたんだ。
詳しく話を聞いたのはその退学になった友達から。」
「でもどうして双子を恨むんだよ?」
今の流れで双子は何も関係してないよな?
「実は喫煙・飲酒を学校側に伝えたのは双子なんだ。
勿論、偽造とかじゃなくてちゃんと証拠もあった。
どうして双子が証拠を持ってたのかは、僕も知らないんだけどね」
「例えば、双子が陥れた可能性は?」
「勿論0ではないよ」
ぐるぐる回る、
疑いたくない気持ちと
事実を知りたい気持ち
「君は、彼ら双子が大切かい?」
「うぇ!?」
まさかそんな事を聞かれるとは思わなくて、声が裏返った。