無気力少年




「さて、この辺りにいるんじゃないかな?」



裏庭につき辺りを見回しても会長の姿は無かった



「此処にはいないか、」


「ん?いるよ、ほらあそこ」



そう言って指を指したのは、

転入した日に双子達とお弁当を食べたベンチだった



っていうかいなくね?

ベンチの向きもあり、こちら側からは誰もいないように見えた



「多分、透志朗寝てると思うよ?」



ベンチの方へと行けば
本当に会長がいた



「ほらね?」



「丸まり過ぎだろ」



まるで猫や犬のように小さく丸まって眠っている会長に

相馬さんは容赦なくデコピンした




「痛っ!」


「おはよう、透志朗?」



「!?」



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