無気力少年
「俺らはこれから築いていくんだから、
バラバラにならないように沢山話して、ぶつかっていこな」
「ん、そだね」
「トラはもうちょっと俺に優しくしなさい!」
「嫌だよ、」
みんなで笑いあえる空間、
それが一番いいに決まってる
大切な誰かが知らないところで嘆いているのは嫌だ
双子が辛いのを今まで知らなかったのも本当は後悔してる
はじめて会った時から横暴で
いつもうざったくて
でもどこか優しくて
根はいい奴ら
そんな奴らがずっと辛い気持ちを隠してた事を気づきたかった
それほど、
この短期間で俺は双子が大切な存在になっていたんだ