無気力少年




「あと1時間で閉会式か、」



「双子達呼びに行くか?」



「俺1人で行くよ」



「わかった‥待ってる、ね?」


「さっさと来いよ」



「はいはーい」




閉会式の準備をトラと香山君に任せ、生徒会室に向かう




「お、池田!」



向かう途中に名前を呼ばれたので振り返る


「?あぁ、犬塚先生‥と相馬さん」



「透志朗呼びに行くのかな?」


「そうだけど、」




優しく笑って
まるで俺が会長のように話した


「じゃあ伝えてくれる?

“大切なモノもう無くしちゃ駄目だよ”ってね」



「ん、オッケー」




「じゃあまた来いよ、相馬」



「はい、またいつか」



そう言って相馬さんは帰って行った



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