無気力少年
欠伸をかみ殺しながら
校舎の周りを練り歩く
「丁度いい感じの場所ねぇかなー‥」
「「はろー池田 和彦」」
また見事なハモリだこと
急に目の前に現れた双子に吃驚しつつも冷静に対応する
「朝は助かったよ」
「あぁ、気にしないで」
「俺達が勝手にやった事だから」
とりあえず
交互に喋るのやめてくれないだろうか
非情に苛立つ
「君はお昼ご飯はもう食べたかい?」
「いや‥まだだけど」
「なら僕達と食さないk」
「遠慮する」
双子にそう言い残して
人気のない方へと向かった