ハルオレ☆ -後篇-
…って、言っても俺に出来ることなんて何もないよな…。
そんな無力な俺はひとつため息をすると、
「じゃ、じゃあ。観奈俺行くから。しばらく横になって寝るんだよ。」
目を閉じてる観奈の額を軽くなでて、その場を離れようとした。
だが観奈に背を向けた瞬間…。
「待って。行かないで。」
彼女の弱弱しい一言。
え?(´・ω・`;)
俺がそう思ったときには遅かった。
「はるちゃん、行っちゃヤダ!」
そう叫んだ観奈が俺の背中に思いっきり抱きついてきた。
のぉおおおおおおおおおお(゚ Д゚;)
みみみみ、観奈さーーーーん!?
俺は観奈に抱きつかれて声にもならない声をあげ、その口は塞がらない。
「うぅ…ひっく…。」
そんな中、観奈は相変わらず号泣してるし。
ええええええツ(゚ Д゚;)
お、俺!どうすればいいの?
泣いてる観奈にそんなこと言われて、部屋を出るなんて事は俺には出来ないし…。
でも…。
今は一人より誰かと一緒にいたほうが彼女も安心するかもな…。