ハルオレ☆ -後篇-
へぇ…。観奈は以前は彼方と一緒になってもいいって思ってたんだ(゜-゜)
でも、親の思惑通りが嫌だから彼方とは付き合いたくない…??
でもそれって…。
なんか変だよな。
付き合う付き合わないは、親がどうこう言うからじゃなくて自分の気持ちなのに…。
「でもさ、なんで観奈は家にいた頃は彼方と一緒になってもいいって思ったの?それはいつも側に居てくれたから?」
なんだか観奈の昔の彼方に対する気持ちが探りたくなって俺がそう聞くと、観奈が考えながら少し上を見上げ、
「いつも側に…か。って言うより、この寮に来る前は彼方とは一緒に暮らしてたしね。」
え?(゚д゚)
「ええええ!?一緒に暮らしてた!?」
俺はまた思わず叫んだ。
おいおい。それも初耳だよおい!(゚Д゚;)
まさか婚約関係だけでなく、1つ屋根の下に一緒に住んでたなんて…。
まぁ、これで二人の異常なほどの仲の良さ、改めて納得できるけど。( ̄▽ ̄;)
「彼方は中学入学と同時に訳あって私の家で暮らしてたのよ。」
驚き固まった俺に観奈は笑顔で説明付けてくれた。
しかし、観奈の口からとんでもない事実が飛び出してきて放心状態な俺は、ただただ相槌をするだけで、そんな中彼女の話はさらに続く。
「でもね。中学卒業間近に彼方が急に家を出ちゃって、一時期行方不明になったのよ。」
「え?行方不明!?」
観奈の話が変わった瞬間、俺の放心状態が解ける。