ハルオレ☆ -後篇-


「え?何それ!さすがにそれは…早すぎる、よね。」








俺はそうコメントせざるを得なかった。








観奈は『そうでしょー!』と両腕を組んでホッペをプクリと膨らました。








「…まぁ、私の母も16で結婚させられているから、その考え方はしかたないって思うけど…。」







観奈はそう呟くように言うと、ここで一度息を大きく吸い、








「さすがに頭に来たわ。そしたら何か全てが嫌になっちゃって、気づいたら家を飛び出してたのよね…。」







なるほど、それが観奈の家出の理由ってわけか(´・ゝ・`)







ん?あれ?待てよ?( ̄∀ ̄;)
でも彼方が家出した後に観奈も家出したんだよな。
それって……。







「え?う〜ん…じゃぁ観奈と彼方は別々に家出したんだよね?」








「えぇ。そうよ。」








観奈が返事をすると俺の脳裏でまた謎が生まれる。







やっぱり別々の家出なんだよな。
でも観奈と彼方は現在、この蘭藤荘に一緒にいるけど…。







いったいどうやって別々に家出して、再び出会うことが出来たんだろう?








「でも彼方は行方不明だったんでしょ?だったら観奈はどこで彼方と再会出来たの?あっ!もしかして実は彼方の居場所を最初から知っていたとか?」







だって観奈が行方不明の彼方と再会するなんて至難の業じゃん。
再会できるとしたら、観奈が彼方の居場所を実は知っていた、くらいしか理由が思いつかないな(´・ω・`;)








それとも考えにくいけど、本当に偶然か…。
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