ハルオレ☆ -後篇-
part3 貧乳と三角関数
「ちょっ!待ってよ!こんな所でそういうこと言わないでよ!」
「え?何でですか?」
「な、なんでって!俺と西川さんのことは誰も知らないんだから……誰かに知られたら、その…。」
「何を誰かに知られたらだって?」
その時、背後から声が聞こえた。
俺と西川さんは声が飛んできたほうを振り返る。
「遥。お前、貧乳処女と仲良くご登校とは相変わらず能無しだな。」
そこにいたのは…。
…( ̄▽ ̄;)
か、彼方様━━(゚ Д゚;)━━!!
俺達のすぐ後ろには横壁にもたれ掛かって腕を組んでいる彼方がいた。
彼の名前は菅谷彼方。俺の部屋202号室の隣、203号室の住人で『容姿端麗』、『頭脳明晰』、『スポーツ万能』の3拍子が揃った天才且つスーパー高校生。
学校では男女問わず好かれ頼られの人気あるアイドル的存在だが、それは表の顔であり本人曰く誰にでも好かれる優等生を演じているとのこと。
彼の本当の顔は、ドSで鬼畜でわがままで…ってそんな事を俺が言ったら命が危ないか。
なぜなら俺はとあるきっかけで、そんな彼方の奴隷になってしまったのだから。