ハルオレ☆ -後篇-
part4 急展開の後はお約束
「でもそんな奇跡が起きるくらいなんだから、やっぱり観奈は彼方と一緒になるべきなんじゃないの?」
俺は缶ビールをすすりながら、観奈を横目で見た。
まぁ、観奈をからかいたいからそう言った俺だけど、正直観奈の話を聞いて、観奈は彼方と一緒になるべきと思ったのは少し本音でもあった。
「もう!はるちゃん!何回も言わせないでよ!私は彼方とは嫌なの!」
俺の本音とは裏腹、観奈は相変わらず拒否してるけどね( ̄▽ ̄;)
「そんなこと言って、素直じゃないだけなんでしょ?認めちゃいなよ?彼方のことが好きだって、さ。」
プイッとそっぽを向く観奈の向いたほうに、俺はサッと回り込んでニヤニヤしながら顔を覗き込んだ。
「はぁ?何馬鹿なこと言ってんのよ…。」
観奈が怒りながら口を動かす、俺はニヤニヤしながら人差し指で観奈の額にちょっかいをかける様にツンっとつついた。
…てか俺、そうとう酔っ払ってるな。( ̄▽ ̄;)
普段だったら、女の子にこんなこと絶対出来ない。
恐るべし、酒パワーと言うべきか…。
「もう!はるちゃん!…酔ってるでしょ?」
案の定、観奈にも指摘される。
「こっちこそいい加減白状してよね?彼方とはすることしちゃってるんだし。もういいじゃん♪」
俺がそう言うと、観奈が俺の人差し指を軽く手で振り払い、
「…あのねぇ。はるちゃん。セックスすることなんて、ぶっちゃけ誰とでも出来るのよ?
そもそも、するから付き合うとか意味がわからないの。」
缶を机にドンと置くと、腰に両手を当ててムッとした顔をしてこちらを睨んだ。