ハルオレ☆ -後篇-
「え?」
急に身体に重みが圧し掛かって、俺は目をグッと見開く。
すると、俺の視界にサラッの傾れ落ちるような綺麗な髪が揺れた。
「はるちゃん…。」
観奈だ。
気づいたその時には、俺は彼女に床に押し倒されていた。
「…観奈。」
俺は目を細めて彼女の名を口にする。
少しうろたえる俺を観奈は見下ろしながら、
「ねぇ…。だったら私とセックスしてみる?そうしたら私の考え方、少しはわかるかもよ?」
俺に顔を近づけながらニヤニヤと笑っていた。
抵抗する隙もなかった。
普段の俺なら絶対騒いで抵抗したと思う。
でも、久しぶりに飲んだお酒で酔いが回って、俺はもう何がなんだかわからなくなってしまったのだ。
や…やばいな…俺……。
ぼや〜とするの中、身をゆだねているとだんだんと観奈の顔がさらに俺に近づいてくる。