ハルオレ☆ -後篇-
しばらくして、俺たちの唇が離れる。
「ふふっ。はるちゃんヤラシイ顔してるっ。」
そう言いながら微笑む観奈の顔のほうがよっぽどヤラシイ顔をしていて、俺の胸の鼓動がさらに高鳴る。
「かわいい~。顔真っ赤っかだよ。あっ、心臓もバックバックじゃない。」
観奈はいきなりギュッと抱きついてきては俺の胸に顔をすりつき、俺の制服に手をすべり込ませてきた。
「ちょっ、観奈…」
さすがに焦る俺。
「大丈夫大丈夫。優しくするから。怖くないよ~。」
お酒に酔いしれる真っ赤な顔をしていらっしゃる観奈さんの吐息が俺の耳に振りかかり、俺はビクッと身体を震わした。
観奈さん、それは普通男が女に言うセリフじゃないでしょうか(;^ω^)
まぁ、女の子に押し倒されてるこの状況がそもそも普通じゃないんだけどね。
そう心の中で呟く俺なのだが…。
「ちょっと!コラッ!…っ!観奈!」
観奈の手が俺の下半身に伸びる。