ハルオレ☆ -後篇-
そうだ。
俺と観奈がこんなことになりましたなんて、彼方に知られたら…間違いなく、デットオアデット=死あるのみじゃねぇかよ!!おい!(゚ Д゚;)
そう、思い返せば、今まで俺が彼方に観奈の話をするといい顔をされたことはなかった。
俺が風邪で寝込んだとき、観奈が『今度私がチャンスあげるね☆』なんて言った矢先には、彼方は即答で『ダメ』と答えてたし、
その後、彼方は俺に念を押すように『お前、観奈に手を出したら即座に息を止める…いや逆に手を出されたとして死守できなくても息を止める。』と、言ってきたな。
それが幼馴染みだから、好きなのか、俺にはよくわからないけど、とにかく彼方がいる限り観奈には下手なことしてはいけないと思っていたわけだが。
やべーよ!
俺!すごい大事なことを忘れて、観奈とあんなことを!!((((;゚Д゚)))
そんなことを思い、身体をブルブルと震え上がらせる俺に西川さんがゆっくりと口開く。
「いや、むしろ遠山君、確実に腹黒王子に殺されますよ?」
ああ…(; ´_ゝ`)
わかってます。ええ、わかってますとも(;ω;`)
そのまましばらく漠然と放心していると、西川さんがくすくすと笑いだす。
「うふふ。遠山君。やっと少し正気に戻れましたか?」
そう尋ねられた俺はロボットみたいにカクッと頷いた。
「はい。一気に酔いが覚めました。」
すると西川さんが両手を腰に当て、
「もう!本当に酔っ払いすぎですよ!」
俺をギロリと睨み付けた。