ハルオレ☆ -後篇-


「あはは~。おはよう、彼方。」







俺は話を逸らすくらいのテンションで笑いちぎった。








「え?何?その笑顔?気持ち悪いんだけど…。」







そんな俺を彼方は首を傾げて、俺を白い目で見た。







やべー(゚ Д゚;)
彼方にだけは絶対西川さんとキスしたなんて知られたくない!!!








そんなこと知られた暁には『ほら、やっぱりお似合いだね』と馬鹿にされるに決まってる。しかも俺の想像を絶するほどのやり方で…(゚ Д゚;)








あ~!頼む!話よ!逸れてくれ━━(゚ Д゚;)━━!!







俺が心臓をバクバクさせながら神頼みしていると、俺の隣の西川さんが彼方を指差した。








「あ!出ましたね!腹黒王子!」








すると、彼方は指差す彼女に対して、








「はぁ…。」








と、ため息を一つ。








「こ、こらぁあああ!!ため息だけで反応しないで下さい!」








さっそく激怒する西川さんだが、彼方は終いには『痛いな』と言わんばかりに頭を軽く抑え、残念そうに左右に首を振る。








「きぃいいいい!!この腹黒王子めがぁぁぁぁあ!」







西川さんは親指を噛み締めながら、悔しそうに床をドンドンと足で踏みつける。
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