ハルオレ☆ -後篇-
すると西川さんは両腕を組んで『う〜ん、そうですねぇ』と少し考えて、
「まだ詳しい理由は調査中なんですが、どうやら『観奈』のことで脅迫されているのは間違いないみたいなんです。」
「え?観奈?」
理事長が彼方に観奈の事で脅迫?(´・ゝ・`)
「はい。あ、ほら、観奈って財閥のお嬢様でしょ?しかも美月社長の超大切にされてる愛娘。だから理事長に『観奈に何かあったらどうなるかわかるよね?』的な脅しをされてる…。」
……たしかに、それなら辻褄が合うし、あり得る話だよな(´・ゝ・`)
まぁ、観奈の話を聞くと観奈が母親に大切にされてるって感じがしないけどな( ̄▽ ̄;)
「…って、私は睨んでいるんですけど。実際の真相はまだ闇の中です。」
ため息を落としては、西川さんは悔しそうな顔をした。
「でもさぁ…あの彼方がそんな理不尽な脅しに『はい、分かりました』って言う事聞くかなぁ。」
あの彼方が反発している理事長に従うなんて、とてもじゃないけど思えないもんな(・ω・;)
「それは私も思いました。だから観奈に何かあったら腹黒王子が絶対的に困るような事をされるんだと思うんですが…その具体的な内容が不覚にも全然思いあたらないんです。」
う〜ん…(-ω-;)
た、たしかにそうかも。
あの彼方が困りそうなことなんて、正直何一つとして思い当たらないよな。
むしろ、あの強靭な心と身体をもつ彼方様に有無を言わせず従わせれる脅し文句なんて存在するなら俺が教えて欲しいくらいですよ(; ´_ゝ`)