ハルオレ☆ -後篇-
「今回は西川がちゃんと自分の目で目撃してるんですから、誤魔化せませんよ。ちなみに酔ってたからという言い訳もダメです。」
「ダメって言われても…。」
「ううっ…なんか思い出したら視界がかすんできました。…遠山君のバカ。浮気者…!」
西川さんは『およよ』と、自分の顔を両手で覆うと嘘なのか微妙な泣き声をあげる。
そして…なぜ俺が浮気者にならなきゃいけないんですか?(; ´_ゝ`)
「あ~~西川。どうしようもなく御立腹です!だいたい遠山君は…。」
西川さんの説教じみた怒りの声がさらに火力をあげた、その時だった。
あ、あれ……?
突然、俺の視界がぐらつく。
変だな?急に西川さんが二人にみえる…。
そんでもって西川さんの声がどんどん遠くなってきた気がする。
あ、もしかして俺、本当に飲みすぎた?
実は正気に戻ったと思ってたけど、酒はまだまだ俺の中を駆け巡って……?
あ……れ?
そう思ったのが最後だった。