ハルオレ☆ -後篇-


「今回は西川がちゃんと自分の目で目撃してるんですから、誤魔化せませんよ。ちなみに酔ってたからという言い訳もダメです。」






「ダメって言われても…。」







「ううっ…なんか思い出したら視界がかすんできました。…遠山君のバカ。浮気者…!」







西川さんは『およよ』と、自分の顔を両手で覆うと嘘なのか微妙な泣き声をあげる。







そして…なぜ俺が浮気者にならなきゃいけないんですか?(; ´_ゝ`)







「あ~~西川。どうしようもなく御立腹です!だいたい遠山君は…。」







西川さんの説教じみた怒りの声がさらに火力をあげた、その時だった。







あ、あれ……?







突然、俺の視界がぐらつく。







変だな?急に西川さんが二人にみえる…。







そんでもって西川さんの声がどんどん遠くなってきた気がする。







あ、もしかして俺、本当に飲みすぎた?







実は正気に戻ったと思ってたけど、酒はまだまだ俺の中を駆け巡って……?







あ……れ?






そう思ったのが最後だった。
< 137 / 181 >

この作品をシェア

pagetop