ハルオレ☆ -後篇-
「うわ!もっちゃん(圭先生の愛称)酔っぱらい?…っておい。ヤマト、いったいどうしたんだよ?」
大樹さんが圭の身体をグッと自力で離すと、ヤマト兄がベットから立ち上がった。
そして、ヤマト兄は大樹さんの方に歩み寄ると、
「ははは。…実はな。」
ヤマト兄が今までの事を説明を兼ねて話し始めた。
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「へぇ〜観奈ちゃんがねぇ。澤原財閥の令嬢かぁ…どうりで」
大樹さんが今までの話を聞いて感心した矢先、
「うん?どうりで?どうりでって…ダイちゃん、それどう言う意味だょ!!」
圭先生が大樹さんの『どうりで』という言葉にものすごい勢いでツッコンだ。
「なんだよ?大樹、お前もしかして観奈ちゃんが澤原財閥の娘だって知ってたのか?」
「いや、それは知らなかったけど…。」
大樹さんは首を横に振った。
その瞬間、圭先生がスクッと立ち上がり、
「嘘つくなょダイちゃん!!さっき『どうりで』って言ったよな!!ああ、確かに言った。…さてはダイちゃん!!実は隠れて観奈と付き合ってた…そうだろ!!!」
とんでもない妄想を発言しやがった。
「ハァ〜!!!!?」
圭先生の問題発言にヤマト兄と大樹さんは同時に大きな口を開いて叫んだ。