ハルオレ☆ -後篇-


「そんな事言われたら誰だって育ちがいい家で育ったんだろうなって思うだろ?」








「…う、うん。たしかに。」








「…思うな。」







大樹さんの言うとおりと、2人はもはや同意するほかはなかった。







「まぁ、そういう事もあっての『どうりで』って言葉なの!納得したか!?」







「あー…はい、納得しました。」








「ヤマトは?」








「俺は別に…。」








「……。」








「…な、納得しました。」








「よし。ならいい。」







大樹さんは満足そうに大きく頷いた。







その途端、圭先生がまた大きな胡坐をかいて背伸びをする。







「はぁ~。まぁどっちにしても、ヤマト!大樹!!俺のハートは大いに傷を負ったわけだ。今日はやけ酒を付き合ってもらうぞ!!」








「あのなぁ~明日も仕事があるんだからほどほどに…。」








「まぁまぁ、今日はとことん付き合ってやろうぜヤマト!」








「大樹まで…。」








「おっ、さすがダイちゃん!!よし、飲むぞ~♪」







圭先生は缶ビールを高く掲げる。

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