ハルオレ☆ -後篇-
「はい。俺もびっくりしました。まさかこんな所でお会いするとは…ってあれ?守城先輩は何でこの寮に?」
不思議そうに首を傾げる高原さんの言葉に、大樹さんは頭をクシャクシャとかきながら横目でヤマト兄に視線を投げかける。
「あ~俺、コイツと幼馴染みでさぁ。たまにこの寮に遊びに来てヤマトと圭と3人で飲んでるから…今後よろしくな。」
大樹さんの言葉にすかさずヤマト兄が『たまにじゃなくてお前はほぼ毎日来てるだろぉが』とツッコミを入れた。
そして高原さんの方に顔を向けるとふんわりと微笑む。
「すみません。こちら側の自己紹介をまだしていませんでしたよね?俺は北洋高校の教員の早瀬大和です。」
「同じく教員の望月圭でーす。よろしくね~。」
圭先生がいつもの如くヘラヘラ笑ながら手を振った。
それに対して高原さんが『よろしく願いします』と言いながらまた頭を下げる。
「あ、あの。ここで話をするのもなんですし、よかったら上がってくださいよ。」
そう言ったのはヤマト兄。
「え?そ、そんなここで大丈夫ですよ。」
『あいさつだけですので…』と、高原さんは首を横に振るが
「いいじゃんいいじゃん♪これから仲良くしていく関係になっていくわけだし。一緒に中で飲もうぜ☆」
大樹さんは中へに導くように親指を立てて部屋の奥を指した。