ハルオレ☆ -後篇-


俺が口ごもってしまうと、西川さんは俺の顔を覗き込んできた。







「遠山君は昨日観奈と飲んでつぶれちゃったんですよ。…で、西川が遠山君を部屋まで運んできたんです。」







俺の聞きたいことの答えをまさに正確に答えてくれた西川さん。







「そ、そうか。俺、観奈と飲んでて潰れて…。」







今思えば、結構頭がガンガンするもんな。







「そうですよ。…で、西川は遠山君の腕の中で眠らせれ頂いたわけです。」







「え?腕の中!?」







「はい★遠山君が抱きついて離してくれなかったんですよ。」






(; ´_ゝ`)……。







ああ。また彼女の妄想か…(-ω-;)






「………あっそう( ´_ゝ`)」








西川さんの言葉はあてにならない為、聞き流すことにした。







しかし…これが二日酔いというものなのか。
とてつもない頭痛と脱力感で正直動く気になれないな。






俺が重い腰をあげないからか、先に西川さんがシュタッと立ち上がった。







「さぁ、遠山君。そろそろ着替えないと遅刻しちゃいますよ。お着替えお手伝い致しましょうか?」







西川さんは瞳をキラッと輝かせると俺に手を差し伸べた。






そんな彼女の申し出を丁寧に断ると、俺は意識がまだもうろうとする中なんとか制服に着替えて部屋を後にした。


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