ハルオレ☆ -後篇-
なぜヤマト兄が唖然としているのか、それは観奈が教室内に入ってから理由が分かった。
その理由。
セーラー服の中央のボタンが外れて見える胸の谷間。
同じくセーラー服の裾のチャック全開。
そして、今にも下にずり落ちそうなスカート。
( ´;゚;ё;゚)・;’.、・;’.、ゴフッ!
みみみ、観奈━━(゚Д゚;)━━!!!
すごい格好だよ!それ!しかも周りの男子生徒たちの鼻の下完全に伸びてるよ!
てか、完全にあなた泥酔寸前じゃないですか!!!!!
それでよく学校に来たもんですよ!!(゚ Д゚;)
「すみません…。その、わ、私…。」
観奈はそんな格好をしているにもかかわらず、みんなの視線もおかまいなくフラフラと歩き始めた。
「さ、澤原さん。いや、その、大丈夫?」
「はい。大丈夫、です。」
観奈はそう言うとフラッと身体のバランスを崩し、一番前の男子生徒の席に倒れこむ。
その瞬間、『うわあ!』などの驚いた悲鳴が聞こえた。
教室内ががやがやと騒ぎ出す中、観奈はゆっくりと机にもたれかかった身体を起こし、
「ご、ごめんなさい。私、昨日飲みすぎちゃって…遅刻しちゃいました。」
とトロンとした目をして俺達を涙目で見た。
そのあまりの色っぽさに思わず、クラスメイト達は男女問わず、ゴクリと息を呑んだ。