ハルオレ☆ -後篇-
そして教室が今まで以上に騒ぎ始めると、
「お前ら!静かにしろ!!」
ヤマト兄の一喝が教室に響き渡った。
すると、騒ぎたった教室が一瞬で静まる。
「あ、あの澤原さん。」
「はい。」
「昨日から具合が悪いって言ってたからな。遅刻はまぁいいとして、今日はあまり無理しないように。」
そう言ったヤマト兄の顔はとてもひきつってらっしゃった。
さすがに観奈と飲み会をいつもしているだけあって、観奈が飲みすぎだと発言する以前に彼女の状態を理解してるな。
しかも、おもいっきり二日酔いを体調不良として誤魔化すつもりみたいだ。
「そ、それと。」
ヤマト兄はそういい掛けると顔を赤くして、『オホン』と咳払いをし、
「きちんと制服を着るように。」
「え?」
ヤマト兄に言われて初めて気づいたのか、観奈は下を向いて自分の制服姿を見た。