ハルオレ☆ -後篇-
…てか西川さんは彼方に『貧乳処女』と言われてからやたらと自分の胸の事を気にしているというのに…。
ましてやえぐれた貧乳角度を数学で例えちゃうなんて、なんて喧嘩の売り方なんだと思うよ。
俺はそう思い、バッと西川さんを見ると
「……。」
完全に黙り込んでいて、わずかに身体を震わしている。
それはまるで怒りゲージを徐々に上げているサインと言える。
き、危険だ( ̄▽ ̄;)
俺がよくわからない恐怖を感じてうろたえ始めた頃、西川さんから『ふふふ』と怪しい笑いが聞こえた。
「腹黒王子様…。ちなみに今日が何の日かご存知でしょうか。」
いかにも『私怒ってます』と言うまでもない恐ろしい笑顔の西川さん。
「え?……ああ。今日か。たしか貧乳処女撲滅運動の日…だっけ?」
そんな怒ってる西川さんにお構いなしにさらに火に油をかける楽しそうな彼方様。
「ぬぅあおお!?違うわ!お前のような腹黒い変態王子が死滅する日よ!」
西川さんがそう怒り狂って叫んだ瞬間、二人はにらみ合う。
そして、背景に激しい炎がゴウゴウと燃え上がった。
そう、これは西川さんと彼方の闘いのゴングが鳴ったも同然。
(; ´_ゝ`) ……。
あ〜(`;ω;´)また始まったよ。二人の無駄な喧嘩が(泣)
朝から二人の喧嘩長引いちゃったらガチで遅刻するってぇ…
…って!すでに今日は遅刻しそうだったんだった(゚ Д゚;)!!
俺はバッと急いで左手にはめていた腕時計を確認すると時計の針は【8:25】を指していた。