ハルオレ☆ -後篇-
観奈の二日酔いでの脅威のご登校により、それから放課になるたびにクラスメイトが観奈の周りに集まっていった。
初日の昨日に比べると、男子生徒よりも女子生徒の方が観奈の周りには集まっているな。
男子生徒は遠くで観奈を見ては、『女神様』だとうんぬんとヒソヒソ会議をしている、まぁそれはいいだろう。
でも、観奈。昨日の事を思えば十分クラスに自分を出して馴染んでいけそうだな。
まぁ、いきなり泥酔での遅刻騒動はかなり俺もドギマギしたけど…。
これからはきっと少しづつ学校に通うことに悩むこともなくなるだろう。
うん。これでちょっと安心できそうかな( ̄∀ ̄;)
「はるちゃん。」
急に俺の名前が呼ばれたと思ったら、観奈がこちらに歩み寄ってきた。
「観奈。」
観奈は俺の席の前までやってくると、嬉しそうにニコッと笑い、
「本当にありがとう。私がんばれる気がする。」
「うん。観奈なら大丈夫だよ。」
俺が力強くうんと頷くと、観奈はまた嬉しそうに微笑んだ。
と、その時。
「何?お前ら。僕の知らないところで何かあったの?」
突き刺さるような冷たさを感じる言葉と共に、俺の前の席の彼方様が俺達のほうを振り向いた。
( ´;゚;ё;゚)・;’.、・;’.、ゴフッ!
うわ~(゚ Д゚;)
そういえば、彼方は俺と観奈があれから語ったり飲んだりとその事事態を知らないんだった!
しかも、2人は大喧嘩中だったし…。