ハルオレ☆ -後篇-
愛穂が教室から出て行って、俺は改めて関心するように口開く。
「室長って本当に真面目だよなぁ。しっかりしてるし、てきぱきしてるし。同年代の女子とは違って落ち着いてるし…。」
それは前々から思っていたことだが、なんか改めてそう感じた。
しかし、西川さんは『はぁ〜あ』と呆れた声をあげて、
「そうですかぁ?たしかに真面目だし、しっかりしてますけど〜中身は同年代の女の子と一緒ですよ〜?」
「うん?それってどういう意味?」
いやいや、明らかに周りの女子とは違って『優等生』オーラバリバリなんですけど( ̄∀ ̄;)
「だからぁ、恋する乙女は皆一緒!!」
西川さんが声のボリュームをあげて俺を指差す。
「はぁ?言ってる意味が…」
またわけのわからんことを…と思った俺だが、その瞬間ハッと目を見開いた。
「…って、室長恋してるの?!」
『恋する乙女は皆一緒』…って室長が恋してるみたいな言い方だもんな(゚ Д゚;)
西川さんは俺の口が塞がらないのを見て、
「してるというか…。他の女子生徒達と一緒で、騙されているっていうのが正解かもしれません。」
人差し指を口元に当てて、また得意の説明を始めだした。
「騙されてる?」
「はい。実はですねぇ。室長はずっと密かに想っている人がいるみたいなんです。」
「え?そうなの?」
室長が恋してる…。
なんだがショックだな(´・ゝ・`)
俺、密かに室長のこと…イイかもなんて…。