ハルオレ☆ -後篇-
part4 最も意外な女子高生
その瞬間俺はサ〜と顔色の青く染めて、口をポッカリ開けるしかなかった。
あ〜〜〜( ̄▽ ̄;)
俺…。闘いモードに入った二人を止める自信ないし…。
かと言って、遅刻したくないよなぁ(´・ゝ・`)
うーん…。どうしようか(-ω-;)
今にも口喧嘩がオーバーヒートするかわからない二人を前に俺が頭を抱えたその時だった。
ガチャ。
「彼方〜。時計忘れてるわよぉ〜。」
その聞き覚えのある声と共にすぐ近くの部屋の扉が開いた。
その途端、俺達3人は声の聞こえてきた先を見た。そこには…。
「観奈…。」
観奈(ミナ)が扉から顔と時計を持った手を出して俺達を眺めていた。
彼女の名前は観奈。
この学生寮『蘭藤荘』の管理人にして俺と同じ年の17歳の女の子。
104号室の住人で未成年なのにお酒が大好きで(それも異常なほどに)、同じ年にしては大胆というか、少し大人びた行動が多い子…かな?
ちなみに彼方とは幼馴染みでとても仲が良い。まぁ…それはいろんな意味も含めて、だけど。
(詳しくは『春』をお読みください)
「あ、はるちゃん。くるみ。おはよう〜。」
観奈はすぐ彼方以外の俺と西川さんに気づき、ニッコリ笑った。
「あ、観奈おはよう。」
俺もその彼女の笑顔につられる。