ハルオレ☆ -後篇-


「そんなの知ったこっちゃないよ。いい加減自業自得だからあきらめろ。てか寄るな!」







「ちょっと、勝手にもう酒臭いって決め付けてるみたいな言い方しないでよ?ちゃんと確認してみないとわかんないことでしょ?ほら、早く!」








『確認しなさいよ!』と観奈は一気に彼方との距離を縮めるが、







「だから嫌だって!」







彼方は観奈の両肩を押さえつける。







「ダメ!確認して!」








止められたが観奈は諦めず彼方に接近し、やがて二人が睨みあったその時。







「あの〜…。」







西川さんが呼び掛けるように片手を口元に添えて、彼方と観奈の間に割り込んだ。








「夫婦円満!毎回いちゃつくのは結構ですが。まもなく8時半を過ぎますので、今はやめていただけないでしょうか?超迷惑ですぅ☆」








そう言うと、西川さんはニコッと笑った。








その言葉にハッとして俺は再び時計を見ると、時計の示す時間は8時半…学校の就業時間15分前であった。








「ああ?誰が夫婦だ!?っていうか、お前の存在事態が超迷惑だよ!」








彼方が眉を寄せて西川さんを睨み付けた。







「はぁ!?それを言うならあなたの…っていけません。またここで無駄話をしていては、この西川の無遅刻の記録を守りぬけませんわ!」







「お前の無遅刻記録なんて知らんわ!」







(;^ω^)…。
まだ無遅刻無欠席ならわかるが、無遅刻のみの記録ってなんか意味あるのだろうか?


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