ハルオレ☆ -後篇-
第2章 明かされた謎の管理人
part1 蘭藤荘に忍ぶ理事長
さて、時はさかのぼり。
【前日 PM19:00】
俺はこの日、生徒会の仕事が長引いて寮に帰るのが遅くなってしまったんだ。
はぁ( ̄▽ ̄;)すっかり遅くなってしまった。
夏だから日が落ちるのが遅いといっても夜の7時じゃさすがに暗いな~。
蘭藤荘に着いたら、まずはご飯の前にお風呂だな。
俺の入浴時間、20時だし(-ω-;)
なんだかんだでここ毎日充実してるって言うか…一日が過ぎるの最近マジで早いよ。
そんな事を考えて携帯の画面に映る時刻を見つめながら、俺は目の前に見える学生寮に歩いて行くのだが、
あれ?(; ´_ゝ`)
そこにいつもと違う光景が現れたので俺は足を止める。
「藤岡…先生?」
そう、いつもと違う光景。
それは蘭藤荘の入り口の前に、俺の通う北洋高校の理事長『藤岡慎太郎』が何かを探すように蘭藤荘所有地内を覗き込こんでいた。
藤岡先生は理事長ながらも保健室の養護教員も勤めており、俺はあるきっかけで藤岡先生と知り合いとなったのだった。
な…なんで藤岡先生がここに?(゚∇゚ ;)
あ、そうか。そういや蘭藤荘って藤岡先生が建てた学生寮だっけ。
自分の寮の様子でも見に来たのかな?
俺の中で答えがそこにたどり着くと、俺はそのまま藤岡先生に近寄って、
「藤岡理事長。お久しぶりです。」
と声を掛けることにしたのだが…
「ぬあああああ!!!!!」
藤岡先生は俺の声に驚いたらしくひどい悲鳴をあげた。