ハルオレ☆ -後篇-
俺がそう思ったその時。
「……」
彼方が恐ろしい顔をして藤岡先生を睨んでいた。
ひぃ(゚ Д゚;)か、彼方様。
最強にご立腹ではありませんか((((;゚Д゚))))
すると藤岡先生は『はぁ…』とため息をつくと、パッと両手を軽く上に上げてみせた。
「わかったよ。僕の降参。…僕がここに来た理由は観奈に会いにきたからなんだよ。」
「は?」
藤岡先生のその言葉で今まで怒っていた彼方の表情が崩れる。
へぇ…(゚∇゚ ;)
藤岡先生、観奈に会いに来たのか。
あ、でも二人も知り合いだったってことだよな。
だけど、藤岡先生。
観奈に何の用があってここに来たんだろう?(゚ω゚)
「まぁ、そういうわけだから。…で、彼方。観奈はどこなの?」
藤岡先生はニコッと笑ったその時。
バタンッ!
「彼方〜。お待たせ〜。」
勢い良く扉が開いたと思った途端、中から観奈が嬉しそうな顔をして現れた。
「ねぇ。早くお風呂行こう〜♪」
そう言った観奈の手には、やはりお風呂セット。
観奈は俺たちの存在に気づいてないのか、真っ先に彼方の腕にガシッと抱きつく。
だがそこでやっと周りの状況を目にしたのか首を傾げた。