ハルオレ☆ -後篇-
『明日から北洋高校の生徒として通学しなさい』って…。
それって明日から俺達と同じ学校に通うってことぉぉお!?(゚ Д゚;)
てかなんで?急にそんなことになってんの?(゚ Д゚;)
管理人がいきなり女子高生に転職できちゃうもんなの?
あああああ(゚ Д゚;)
相変わらずなんでもアリなのか!?この学生寮は!!
俺がいろいろと考えていると、まず最初に口を開いたのは、
「おい!それどういうことだよ!!」
彼方だった。
彼方は藤岡先生のいる方にズカズカと歩み寄る。
この時の彼方の表情には少し事態を飲み込めないのか動揺さを感じた。
「どういうことって…そのままの意味だよ。」
「そのままって…、だからそれじゃあ意味がわからないだろ!そもそも今まで観奈を寮の外には一切出すなって言い出したのはお前じゃん?それなのに、こんな急に観奈に高校に通いなさいって…。」
彼方はまだ言いたいことがある感じだったが、そんな彼方の言葉をさえぎる様に藤岡先生は彼方の肩にポンッと手をおいた。
「…まぁ、落ち着きなさい。」
「これが落ち着いていられるか!」
彼方が声を張り上げると、藤岡先生は彼方を落ち着かせるように『まぁまぁ。』となだめた。
「…まぁ、なんていうか。君たち、学園生活残り半年じゃない?観奈はこの2年半、ずっとこの寮の管理人をやってくれてたんだ。」
思い返すように藤岡先生が目をつぶり、彼方から少し離れると観奈をじっと見る。
「だから残りの半年くらいは観奈にも学園生活を送ってもいい経験になるんじゃないかなと思ったんだよね。」
なるほど。そういうことか…。
それなら説得力もあるし、気持ちも分かる。