ハルオレ☆ -後篇-


「な、なんでって…」






彼方がそう言い掛けたとき、藤岡先生は言葉を被せるように口開く。






「君の気持ちは分からないでもない。僕も正直迷ったが…色々考えて決めた事だ。大丈夫、君に悪くはしないから」






「……。」






彼方はそれでも納得できないとでも言うように口を開き何か言おうとしたが、結局言葉を発することもなく押し黙って下を向いてしまった。







彼方が押し黙ったのを納得したと捉えたのか、藤岡先生は彼方の肩をポンと叩いた。







「まぁ、そう言うことで。僕はそろそろ…」







藤岡先生はその場を立ち去ろうとしたのか、俺達に背を向けたその時だった。







「理事長。…ここにいらっしゃったのですね。」







と、いきなり女性の声が聞こえた。







俺達はハッとして声が聞こえてきたほうを見ると、いつの間にか長い黒髪の女性が俺達の視界にいた。







あれ?この人 Σ(´Д`;)
保健室で見た看護師さんだ!あれ?たしか理事長の秘書だったっけ?


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