ハルオレ☆ -後篇-
「相変わらずキモイな!その姪っ子ラブは本気でどうかと思うよ。」
それはもちろん彼方様。
「えー!ひどいよー!僕は純粋に観奈が可愛くてしかたないだけじゃないか!」
「だけどお前の場合、度がすぎるんだよ!正直セクハラだよ!セクハラ!」
彼方に怒鳴られるが藤岡先生は『え〜』とブーブーいい始める。
すると、芭悠里さんがくすくすと笑い出す。
「ふふふ。お嬢様は誰からも愛されておりますものね。…あ、もちろん私もですが。」
「ありがとう。芭悠里。私も芭悠里のこと大好きよ。」
「まぁ、お嬢様ったら…。」
観奈の言葉が嬉恥ずかしいのか、芭悠里さんは思わず赤面する。
そこで俺は観奈たちを覗き込むように
「あ、あのさ。さっきから気になるんだけど。その、お嬢様って…?」
もう一つの気になることを口挟んだ。
「え・・・?あ、え〜っと。」
ここでなぜか観奈が口ごもる。
えっ?あれ?なんで?(´・ω・`;)
今の質問って口ごもるところか?
すると芭悠里さんが俺の前にスッと出てきた。
え?(゚ Д゚;)
ちょっ、何だ?
あ、俺なんか聞いちゃいけない事聞いちゃったとか?
突然の芭悠里さんの行動に俺はなぜか不安が募る。