ハルオレ☆ -後篇-
「遠山様。私は勤めております弊社で、西川の教育係をしておりますの。」
ああ、なるほど。そういうことだったんだ( ̄∀ ̄;)
…って待てよ!おい!芭悠里さんって理事長の秘書だよな?
それなのになんで西川さんと勤め先が一緒なんだよ!?
芭悠里さん…いったい何者なんだ?(゚∇゚ ;)
俺がそんなことを考えていると、
「あ〜〜良かった良かった。誰かと思えば君の部下だったんだねぇ。」
と、藤岡先生が大きく手を叩きながら、芭悠里さんの横に並んだ。
「はい。理事長。申し訳ありませんでした。」
芭悠里さんは深く綺麗なお辞儀をする。
「うん。いいんだよ。……あ、それよりもそろそろ時間も近づいてきた頃だし、僕達は向かおうか。」
藤岡先生がそう言うと、芭悠里さんは身体を起こして時計を目視した。
「はい。かしこまりました。すぐ近くにお車準備しておりますわ。」
「さすがは芭悠里。…じゃあ、行こうか。」
藤岡先生は俺達に背中を見せるが、すぐに『あ、そうだ。』と何か思い出したらしく再び振り返った。
「観奈。明日は学校に着いたら理事長室に来てもらっていいかな?」
「え?あ、はい。」
「学校の入り口に芭悠里を行かせるから。学校まではみんなで登校すればいいよ。」
藤岡先生が優しく微笑むと、つられるように観奈が笑みを浮かべ、また『はい。』と頷いた。
観奈は『はい』と頷く。