ハルオレ☆ -後篇-
part5 謝罪
藤岡先生たちがいなくなると静かな空気が流れる。
「あの…はるちゃん。くるみ。」
最初に沈黙を破ったのは観奈だった。
観奈は俺と西川さんの方をしっかり向くと、深くお辞儀をした。
「ごめんなさい。隠してたこと改めて謝らせて。」
『そんな事気にしなくていいよ』と俺が言おうとする前に西川さんが先に口を開いた。
「本当ですよ!どうりで情報がつかめないと思ったら…。まさか澤原財閥のご令嬢様だったなんて…。」
西川さんは腰に両手を当てて、不満そうにほっぺを膨らましてた。
( ´_ゝ`)西川さん。
本人目の前にして、情報がつかめないとか暴露しないで下さい。
「あはは。そういや前に芭悠里たち、私の情報は確実にロックしてありますから安心してくださいねって言ってたからね。」
( ´_ゝ`)観奈さん。
…あなたも個人情報得ようとしていた本人目の前にして普通に返答しないで下さい。
「うううっ!だからって同じ社員の西川にまでロックしなくてもいいじゃないですかぁ…。」
肩を落として嘆いてる西川さん。
知らさせてなかったなんてなんかかわいそう…。(´・ゝ・`)
「でも、俺。正直観奈がまさかお嬢様だなんて想像もしてなかったよ。」
「もー。ごめんなさいね。お嬢様らしくなくて。」
俺の言葉にムッとする観奈だが、本当にとても彼女が令嬢なんて誰が思おうか(;^ω^)