ハルオレ☆ -後篇-
「あまり気にしないほうがいいですよ。いつもの腹黒王子名物のわがままですよ。」
「そ、そうかな?」
西川さんの言葉に観奈の顔が少し明るくなる。
(; ´_ゝ`)…腹黒王子名物って…どんな名物だよ。
「絶対そうですよ!まったくホントもう少し大人になってほしいですよね!」
西川さんは両腕を組んでほっぺを膨らました。
「…うん。ほんとよね。」
そう言って、また彼方の事を思い出したのか観奈は悲しい顔をした。
すると、西川さんが『あ!そうだ!』と人差し指を立てる。
「こういう時は気にしないでお酒でも飲んで来たらどうですか?」
「え?」
「さっき圭先生と早瀬先生、食堂にビールとおつまみ大量に持ち込んでいましたし。」
西川さんは2階の食堂の方を見上げた、その瞬間。
「え?それ本当!?」
観奈の表情が極端なほどに輝かしい嬉しそうな表情にガラッと変わる。
(; ´_ゝ`) …ああ。
本当にこの人は何よりもお酒が好きなんだな…。