ハルオレ☆ -後篇-

part6 澤原財閥



「それにしても…西川は今、とても複雑な気持ちでいっぱいなんですよ。」






そう言うと西川さんはハァ〜ッと大げさにため息をついた。






「えっ?なんで?」







「だって観奈には何かぜったい隠された秘密があるとは思ってはいましたが…まさか自分のバイト先の大元である澤原財閥の令嬢だったなんて思いもしませんでしたもの。」







ま、まぁ。観奈が実はお嬢様だったって事実には俺も驚いたけど…(・ω・;)





「まぁ、たしかに俺も思いもしなかったな~。でもいいんじゃないかな?観奈がお嬢様だったからと言って何か変わるわけじゃないし…。」





だって、財閥のお嬢様って言っても観奈は観奈だし…。






「何、寝ぼけた事言ってるんですか!遠山君。」







「へ?」






張り上げた西川さんの声で俺はハッとした。







「悪いですけど、これはただのお嬢様では片付けられませんよ!」






「えっ?何?片付けられないってさ!もしかしてそんなに凄いの?その…澤原財閥って…」






実際、俺ってそういう情勢のに疎いからよく分からないんだよね(-ω-;)
そもそも財閥って何?って感じだし( ̄▽ ̄;)






俺がそんな事を思っていると…。






「はい。多分日本の10本の指に入る財閥ですよ。昔でいえば貴族みたいな身分です。そのうえ多くの会社を所有する大富豪。私達庶民から見たら雲の上の人種ですわ!」






西川さんが力強く頷いて力説してきた。







「へ、へぇ…。」






そ、そうなんだ( ̄▽ ̄;)
なんか西川さんの表現の仕方はよくわからないけど、とにかく超お金持ちってことでいいのかな?


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