ハルオレ☆ -後篇-
「なんで観奈がこの寮にやってきたか…ですよ!だって気になりません?」
「…まぁ、たしかに気になるけど…。」
でもさっきの彼方の反応見るととても俺たちに知られたくないって感じだったもんな。
「あと、今日の事もです。」
西川さんは腕を組んで『うーん。』と考え出した。
「え?今日の事?」
「藤岡理事長ですよ!」
西川さんはケロッとした顔で即答した。
「だって、急に観奈を管理人を辞めさせて学生にするなんて…。なんかやっぱり変に不自然じゃありません?」
「え?だってそれは理事長の誕生日プレゼントでしょ?」
そうだよ。結局その問題は理事長の思いやりだったじゃん(´・ゝ・`)
「いえ…だったらなおさらおかしいんですよ。」
西川さんは浮かない顔をしている。
おいおいおい。それどういうことだよ?
いったい何を考えてるんだ?西川さんは…(´・ゝ・`)
すると西川さんは『いいですか?』と言って、俺を指差した。
「あのですねー。たぶんこれは推測ですけど、観奈がこの寮にいるってことは理事長が観奈の親から彼女を預かってるってことだと思うんです。」
「うん。」
たしかに、親戚のおじさんの所に預かってもらってるって結構よくある話だよな。