ハルオレ☆ -後篇-
第3章 北洋高校夏日和
part1 登校
……さてさて。
そんな感じ?で観奈が北洋高校に通学することになったのですが\(^o^)/
いったいこれからどうなるんだろう…(´・ゝ・`)
昨日の一件もよく分からないまま、俺は不安を心の隅に置きつつ、学校へと向かうのであった。
あれから蘭藤荘を出た俺、西川さん、彼方、観奈の4人は急いで走った結果、なんとか時間内に学校に到着することが出来た。
…と、そんな俺達がちょうど学校の校門をくぐろうとした時だ。
近くに黒い高級車らしき車が止まった。
ふいにその車が目に入った俺は足を止めると、車の中から誰かが出てきた。
その誰かとは俺のよく知っている人物だ。
その人物は、身長185cm、キレイな緑がかかったマットカラーの少し長い髪、整った顔立ちがトレードマークの男子生徒…。
「あ、おはよう!ハルハルー☆」
カリスマモデル、晃月宇宙であった。
彼は晃月宇宙。(コウヅキソラ)
人気ファッション雑誌『Act』のカリスマモデル。
俺の隣の201号室の住人で、芸能人であるが故、普段の生活ではクールで俺様キャラを演じろと事務所に言われているらしく自分を偽っているとのこと。
本当の彼の姿は、俺達蘭藤荘の住人のみが知るいわゆる『オネエキャラ』。
宇宙は俺達の前では喋り方や声、ましてや人格もまるで女の子に変わる。
彼曰く『アタシはオカマじゃないの!男好きのオネェなのよ!』らしいが、俺にはよく違いがわからない。
ちなみに「あ、おはよう!ハルハルー☆」は男ボイスでお送りしております。