ハルオレ☆ -後篇-
part2 再び!蘭藤荘!
----------ここは私立北洋高校学生寮『蘭藤荘』
【AM8:15***202号室】
「うわっ!やばい!もうこんな時間!」
時計の時刻に気づいた俺は驚いて『まずい』と言わんばかりに顔を引きつらした。
うわああああ!
あと30分で学校始まっちゃうじゃん(゚ Д゚;)
蘭藤荘(ラントウソウ)から北洋高校まで徒歩15分の距離だが油断は禁物。
俺は急いで締めかけていたネクタイをキュッと締め、鞄を手にし、バタバタ部屋を出た。
部屋の扉を開けて、すぐに夏と言わないばかりのムッとする生暖かな日差しとゼミの泣き声が聞こえてきた。
そう、俺がこの学生寮『蘭藤荘』にやってきて2か月が経った。
季節は猛暑の候、7月。
さすがに7月中旬となると本格的な夏を感じる。
あ、申し遅れましたが。
俺の名前は遠山遥と言います。
日本の大学受験のため、今年5月に長く住んでいたアメリカから帰国し、私立北洋高校に編入した現在高校3年生です。
そして、編入と同時に俺は北洋高校の理事長が管理する学生寮である『蘭藤荘』に住み始めることになったのだが…。
なんとこの蘭藤荘は変人のスペシャリストが集まる最も危険な学生寮だったのだ。
え?どんな変人のスペシャリストかって??
…(-ω-;)
そんなの俺の口からじゃとてもじゃないけど言えないよぉぉおおぉお!(゚ Д゚;)