ハルオレ☆ -後篇-
そして…。
「あっ、早瀬先生!おはようございます!」
彼方の声がワントーン上がったのがありありと伝わる。
そう…。このヤマト兄こそが、俺のご主人様の彼方様がストーカーしてらっしゃる想い人でもあったりするのだ。
「彼方、おはよう。」
ニッコリ微笑むヤマト兄の顔を見て、彼方の顔がさらにほころんだ。
わぁー(゚∇゚ ;)久しぶりに彼方の嬉しそうな顔を見たよ。
本当にヤマト兄の前じゃ、天使みたいな笑顔だよな。あ〜恐い恐い。(苦笑)
「ほら、早く教室行かないと遅刻するぞ!!」
「あっ、はい!」
ヤマト兄の言葉に嬉しそうにうなづく彼方に、
「腹黒王子、耳まで真っ赤ですよ。」
と、すかさず西川さんが彼方の耳元で茶々をいれる。
「あははは。やだなぁ!西川さん。」
そんな西川さんに彼方は照れくさそうに笑うのだが…。
俺は聞いてしまった…。
西川さんにそう言った後に、彼方が小声で『てめぇ後で絶対しめる』と呟いた声が…((((;゚Д゚))))
うわっ! Σ(´Д`;)
しかもよくよく見るとあの2人。めっちゃいい笑顔をして、お互いの足を凄いスピードで踏みあってる…( ̄∀ ̄;)
この二人、喧嘩するほど仲がいい。なんてことはなく本当に仲が悪いんだよね。
なんかもう毎日二人の喧嘩を見ている俺は、呆れるを通り越して感心してしまうよ( ̄▽ ̄;)