ハルオレ☆ -後篇-


―――――と、その時。








「先生たち。おはようございます。」








ヤマト兄と圭先生の間に観奈が割り込む。








「お、観奈ちゃん。おはよう。」








「今日からよろしくお願いします。」








そう言った観奈がヤマト兄と圭先生に小さくお辞儀をすると、








「ああ。こちらこそよろしくな。」








ヤマト兄は観奈にニコリと笑った。








観奈は蘭藤荘でよくヤマト兄と圭先生と一緒に夜な夜な飲み会をする仲なのでとても仲がいい。







「はぁ…。まさか観奈が本当に女子高生になってしまうとはな。」








圭先生が呆れながらも、観奈の制服姿を感心するように眺めた。








「えへへ。カワイイでしょ?」







観奈が嬉しそうにスカートの両端を摘んで、制服姿をアピールしてみると、








「…違和感があるな。正直。」








「ああ。」








ヤマト兄と圭先生はお互いに顔を見合わせて頷く。








「何それ。ひどーい。違和感ってなんなんですか?」








「…いや、だって今まで制服姿なんて見たことないし…見慣れないというか、なぁ?圭。」








ヤマト兄は苦笑いで圭先生の肩に手をポンと乗せる。








「…そういえば、前に一度…。あ、いや何でもない!…本当に見慣れないよなぁ!」








なぜかわざとらしく『あははは』と大胆に笑う圭先生。








今、確実に『前に一度』と聞こえましたが( ´_ゝ`)
圭先生…、いったいいつ見たんですか?観奈の制服姿を。

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