ハルオレ☆ -後篇-
俺がため息を落とした時、ふとあるものが目に入った。
( ´_ゝ`)あれ?彼方のヤツ。せっかく観奈の紹介タイムだって言うのに本なんか読んでるよ。
春の時点で俺と彼方の席は窓側の一番後ろの前後だったのだが、最近行われた席替えで運がいいのか悪いのか俺達はまた席が前後となった。今後は廊下側の一番後ろの…。
俺は後ろの席から彼方の本を読んでいる姿が目に入ったわけだが、観奈の紹介中に本を読むなんて変だなと思い、チラリと後ろから様子を伺う。
…だが。
( ´;゚;ё;゚)・;’.、・;’.、ゴフッ!!
俺は思わず噴いたwww
か、彼方様 Σ(´Д`;)
あなた読んでる本、逆さまですけど━━(゚ Д゚;)━━!!
な、なぜ?(´・ゝ・`)
…はっ!(^ω^;)
もしかして、気を紛らわしてるのか?
彼方は観奈に対して、少し過保護な所がある。
それに観奈が学生になることを最後まで納得しなかったしな(´・ゝ・`)
観奈がクラスに来たことで、彼方的には平常心ではいれないってことかな?
…ってだからって本を逆さまに読書することはないでしょ?(゚∇゚ ;)
「よし、それじゃあ。授業に入るぞ!…あ、澤原さんは窓側の空いている席に…。」
「はい。」
観奈はヤマト兄の指示を受けて、指定された席へと移動した。