ハルオレ☆ -後篇-
…まぁ、蘭藤荘に入って2か月が経ったわけだが、俺は相変わらずその変人達に毎日振り回されている。
ああ(; ´_ゝ`)
この夏も俺にとって戦争のような日常を送らなくてはいけないのだろうか?
はぁ…不安だ………(´・ω・`;)
俺の胸の中がなんだか複雑な気持ちに覆われ、肩を落としたその時。
「遠山君!おはようございます☆」
「うっ、うわあ!」
死角から誰かが俺に抱きついてきた。
俺はいきなりの行動に少し驚いたが、すぐにその抱きついてきた人物が誰かわかったので呆れるようにため息を落とす。
「はぁ…。西川さん。」
その人物は、もちろんお約束と言わんばかりの西川さんだった。
西川さん…
彼女の名前は西川くるみ。
103号室に住んでいる同じクラスの女の子。
よく分からないけど、彼女いわく自分は『腐女子』というものらしい。
俺はどうやらそんな西川さんに好かれてしまったようで、彼女はいつも嵐の如く俺の前に現れてはことごとく俺を振り回す常習犯の一人である。
そして、なぜか西川さんは蘭藤荘の住人の情報に詳しいといか、なんでそんなことまで知ってるの?ってことまでも知り尽くしている、とても恐ろしい子です。