ハルオレ☆ -後篇-
「…お、俺の好きなタイプは…。」
「うん。」
「そ、その…。」
そう言って風間はさらにうつむくが、
「…駄目だ!やっぱり秘密!」
『ふん』と唸っては、両腕を組んでそっぽを向いた。
「ええ!何それ!ますます気になるじゃない!」
「駄目駄目!秘密って言ったら秘密なんだよ!」
愛穂が『教えてよ~』とさらに問い詰めようとするが、風間は首を横に振るばかりだった。
風間はこう言いだすと頑固だから、きっと教えてはくれないんだろうな。
俺がそう思ったその時。
「あー、ォホン。みなさん。おはようございます~。」
すぐ近くで聞き覚えのある咳払いと声が聞こえたと思ったら、愛穂の後ろからヒョコッと西川さんが顔を出した。
「あ、西川さん。おはよう。」
輪に入って来た西川さんに愛穂は明るくあいさつをする。
…と、その瞬間。
「あ!遠山君!」
西川さんが現れて10秒以内だった。
早々俺の名前が呼ばれました。
「さっきの話本当ですか?」
「え??」
さっきの話?
それっていったい何の話?( ̄▽ ̄;)
俺の心に不安がよぎる中、西川さんの目つきがキッときつくなる。
「とぼけないで下さい!遠山君の好きな女の子のタイプが『巨乳』だって話ですよ!」
( ´;゚;ё;゚)・;’.、・;’.、ゴフッ!
ちょ、ちょっと待てよ!その話した時、周りに俺と風間以外いなかったんですけど!どこからその話聞いたって言うんだよ!?おい!