ハルオレ☆ -後篇-


すると愛穂は腰に両手をあてて、








「もう!忘れるなんて最低よ!中間テストの追試の勉強のお礼で隣町のケーキ食べさせてくれるって約束したじゃない!」








あ…( ̄▽ ̄;)






そ、そういえば…。







俺は6月の中間テストで見事に全教科追試となった。







そこで愛穂に勉強を見てもらい、全教科合格することが出来たら、そのお礼に愛穂にデザートをおごる約束をしたのだった。







…ああ、そうだ。何だかんだ言って追試は全教科合格したが、結局室長との約束果さず仕舞いだったな( ̄∀ ̄;)








「ご、ごめん!すっかり忘れてた!」







「…本当に最低。じゃあ、なおさら2人分決定だからね?」








「え?2人分?」








「そう2人分。私と西川さんの分。」







(; ´_ゝ`)…な、なぜいきなり2人分?







愛穂の言うことがまったく理解不能な俺。








「し、室長?それどういうことですかぁ?」








俺が愛穂に聞く前に、西川さんがそう聞いた。








「ふふ。実は前に遠山君に勉強を見てあげたのよ。で、そのお礼にデザートおごってくれるって約束したの。でね、遠山君ったら夏休み前になっても全然連れてってくれないからどうしようかと思っていたんだけど…。」








愛穂は横目でチラリと俺を見た。








「ちょうどいい機会だし。私達2人をデザートご馳走してよ?」








うっ(・ω・;)確かに室長にデザートおごるって約束してたけど…だから何故2人分!?








「た、確かに室長には助けてもらったし、約束したけど…なんで西川さんまで?」








俺は思わず疑問を口に出してしまう。

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