ハルオレ☆ -後篇-

part3 お嬢様の意外な能力



それから時は流れ…。








「じゃあ、この問題が分かる人〜。」








黒板に問題を書き終えた圭先生の声が教室内に響いた。








ただ今、望月圭太先生による数学の授業中。








圭先生は真面目な授業をしたことはめったになく、ゆるく楽しくが特徴の授業をしている。








ゆるく楽しくが特徴という事で、突然高校生が絶対解けないような問題を出しては生徒を困らせる。








そして、今回も難解な問題を出してきたわけだが…。








「……。」








教室内沈黙。








まぁ、当然です。俺も問題見てても何が書いてあるのかすらよくわからないし。








「ん?みんなどうした?やっぱり分からないか?」








ニヤニヤする圭先生。








圭先生…( ̄▽ ̄;)
お願いだから、これ以上みんなの反感を買う前に空気を読んでください(゚ Д゚;)








難問に戸惑う空気となった教室内に『あははは』と圭先生の笑い声が響いた。








「まぁ〜そうだよなぁ。これ一流の国立大学レベルの問題だもん。」








圭先生…。
それはさすがの俺もイラッとします(´・ゝ・`)









生徒を馬鹿にして楽しんでいるKY教師の発言にクラスメイト達は『だったらそんな問題出すな!』やら『真面目にやってください!』と怒りの声をあげ、教室内がさらにヒートアップするかのように騒ぎ出す。








「はっはっはー。まぁ、そう怒るなよ。俺も悪かったってー。あ、ちなみにこの問題、菅谷なら解けるかなって感じだけど。どう?菅谷?分かるなら前に出てきてくれよ?」








圭先生がそう言って、彼方のほうを横目で見ると、周りの騒いでいた生徒達も彼方に視線を集めた。
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